《3分で分かる》ダニエルとは?

ダニエルとは?

ダニエル…

([ヘブル語][アラム語]dāniyyē’l,[ヘブル語]dāni’ēl,[ギリシャ語]Daniēl) 「神はわがさばき主」という意味.⒈ダビデとアビガイルの間に生まれたダビデの第2子(Ⅰ歴3:1).Ⅱサム3:3ではキルアブと呼ばれている.アブシャロムやアドニヤより年長であるのに,それ以上ダニエルについて言及がないのは,彼が若くして死んだためとも思われる.
⒉イタマル族の子孫で,エズラと共にバビロン捕囚から帰還した祭司(エズ8:2).契約書に印を押した者の一人(ネヘ10:6/10:7).
⒊ダニエル書の主人公で,ダニ1:1‐6によると,エホヤキム王の治世の第3年(前605年)に,バビロンの王ネブカデネザルによって捕囚とされたユダ部族の青年貴族の一人.当時の慣習で,ベルテシャツァルというバビロン名をつけられた(ダニ1:7).ネブカデネザル王の夢を解き明かしたことで評判を得(ダニ2章),最後には自分が見た幻を解き明かす中で,未来のメシヤ王国の勝利について預言した(ダニ7‐12章).その明敏さのゆえにネブカデネザル,ベルシャツァル,ダリヨスの治世に要職にあった.新約では,マタ24:15に「預言者ダニエル」として1回だけ名があげられている.なお,エゼキエル書に代表的義人としてノア,ヨブと共にダニエルという名が出てくる(エゼ14:14,20).さらにエゼ28:3には特別に知恵のある者として出てくる.ラス・シャムラ出土のウガリット文書にDan’elという人物が出ており,エゼキエルがその人物に言及しているとの見方があるが,推測の域を出ない.エゼ14章では,ノア,ヨブと共に義人としてのダニエルについて言われていることから,聖書のダニエルと考えるのが最も自然である.

(出典:村瀬俊夫『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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