《5分で分かる》サラとは?

サラとは?

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サラ…

⒈([ヘブル語]śārāh,[ギリシャ語]Sarra) 「王女」という意味.アブラハムの正妻(創11:29では「サライ」)であり,アブラハムの異母妹(創20:12)でもある.カルデヤ人のウルでアブラハムと結婚し,夫に従ってハラン,カナンの地,エジプト,ネゲブ,そして再びカナンの地と転々とし,キルヤテ・アルバ(ヘブロン)で127歳で死に,マクペラの洞穴に葬られた(創23:1‐20).主がアブラハムに現れて契約を結んだ時,主はアブラムからアブラハムへ,またサライからサラへと改名するよう命じられた(創17:1).
サラは,90歳でイサクを産むまで不妊の女であったが,非常に美しい女性で,その美しさはアブラハムとサラにとって救いとも悩みの種ともなった.この夫婦がカナンのききんを逃れてエジプトに下った時,アブラハムは,妻サラの美しさのゆえに夫である自分が殺されるのではないかと恐れ,妻サラが異母妹であるのをよいことに彼女を妹と偽った.彼女はパロの宮廷に召し入れられたが,サラがアブラハムの妻であることがわかり,2人はエジプトを出た(創12:10‐20).同じような事件がゲラルの王アビメレクの宮廷でも起こった(創20:1‐8).
当時の女性にとって子がないことは恥であり,サラにとっても苦痛の原因であった.カナンに定着した時,この苦痛を少しでもやわらげるために,サラはエジプト人の女奴隷ハガルを内妻としてアブラハムに与えた.当時のその地方の慣習によれば,このようにして生まれた息子はアブラハムと正妻サラの子として認知され,正統な相続人と見なされたのであった.しかし,ハガルがみごもった時,サラとハガルの仲が悪くなり,ハガルは荒野へ逃げなければならなくなった(創16:1‐16).
それから13年後,主はサラに来年子どもが生まれると告げられたが,サラは夫アブラハムが高齢であること,また,肉体的にも妊娠できるような状態ではなくなっていることを思い,主のことばを笑った.しかし,サラはみごもりイサクを産んだ(創17:15‐21,18:9‐15,21:1‐7).
新約聖書においては,ロマ4:19,9:9,ヘブ11:11,Ⅰペテ3:6などに,サラへの言及があるが,サラは,アブラハムと共に主のことばに信頼しきった者,また神の約束によって守られた者として記されている.
⒉([ギリシャ語]Sala) イエスの系図の中でルカはその福音書に「サラ」を別人としてあげている(ルカ3:32).しかし,この場合写本によっては「サルモン」となっている.そのほかにもルカはその同じ系図にもう一人の「サラ」を入れている(ルカ3:35).

(出典:金本悟『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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