コロサイとは?
コロサイ…
([ギリシャ語]Kolossai) 小アジヤにあって,ラオデキヤ,ヒエラポリスと並ぶ南西フルギヤの町.リュコス川がメアンデル川に合流する所から南東約60キロの地点にあった.前5―4世紀のヘロドトスやクセノフォンはこの町の隆盛を述べているが,それはエペソから東方へ向かう主要道路に面していたこと,良質の毛織物を産したことによる.しかし,新約時代にはそれほど重要な町ではなかった(ストラボン).現在,コナイの北西約5キロの所に廃墟が残っている.コロサイには教会があったが(コロ1:2),それは当地の出身者エパフラスが基礎を築き,牧会していた所であり(コロ1:7,4:12‐13),パウロの直接的な伝道活動でできた教会ではなかった(参照コロ1:4,2:1).またピレモンはコロサイ教会の重要なメンバーの一人であった(参照コロ4:9,ピレ12節).
(出典:石黒則年『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)