ゴシェンとは?
ゴシェン…
([ヘブル語]gōšen) ⒈ヤコブの時代から出エジプトまで,イスラエル人が居住した下エジプトの一地方で(創45:10,46:28‐29,47:1,4,27,50:8,出8:22/8:18,9:26),居住と牧畜に適していた(創47:6).「ラメセスの地」とも言われている(創47:11).
ラメセスはイスラエル人が建てた町で(出1:11),出エジプトの際,イスラエル人はラメセスから出発した(出12:37,民33:3).正確な場所は不明だが,70人訳がゴシェンの地を「アラビヤのゲセム」と訳していること,またエジプトでのアラビヤがナイル下流のエジプト州の別名であることから,その州はおよそファクスよりサフト・エル・ヘンネまでの地とされている.
⒉ヨシュアが征服したカナンの地の一つで(ヨシ10:41,11:16),名前はユダ部族の相続地の中の町に由来していると考えられる(ヨシ15:51).この町は現在のテル・エ・ダハリエ(ヘブロンの南西19キロ),またはその少し東に当たると考えられる.
(出典:後藤喜良『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)