《3分で分かる》ギデオンとは?

ギデオンとは?

ギデオン…

([ヘブル語]gidʽôn,[ギリシャ語]Gedeōn) 「伐採者」という意味.アビエゼル人ヨアシュの子(士6:11)で,オフラに住んでいた.ギデオンについての記録は士6:11‐8:32にある.当時イスラエルでは,近隣諸国を荒らし回っていたミデヤン人との戦いが繰り返されていた.ギデオンは,主の使いからイスラエルを救う指導者となるよう告げられた.恐れて尻込みするギデオンのために,その御使いが主から遣わされたものであるという証拠として供え物が火で焼き尽くされた(士6:17‐23).ギデオンは主の召命にこたえ,10人のしもべと共に,主が言われた通りにバアルの祭壇を取り壊し,アシェラ像を切り倒した.ギデオンのこの大胆な行動に対してバアルに従う者たちは怒って彼を殺そうとしたが,父のとりなしによって殺されずに済んだ.彼はその日,エルバアル(「バアルは自分で争えばよい」という意味)という新しい名前を与えられた(士6:28‐32).後にその名前はエルベシェテに変えられた.バアルという発音を避けるためであろう(Ⅱサム11:21).
その後ギデオンは,ミデヤン人との大合戦に備えた.人が勝利を自らの力に帰さないようにと,神はギデオンの軍隊を3万2千人から300人にまで縮小するよう命じられた.それには2つの段階があった.まず恐れおののく者をみな帰らせた.次に残った者を水辺に連れて行き,口に手を当てて水をなめた者だけを選んだ(士7:1‐8).こうして選ばれた300人による戦いは勝利を収め,ヨルダンに至るすべての道が解放された(士7:19,8:21).彼は戦利品である宝石や飾り物でエポデを作った.それは聖所で祭司が身につける聖なる衣服であったが,その豪華さのゆえに,後に偶像礼拝の対象となった(士8:24‐27).ギデオンは,40年間もの長い間,士師として実り多い働きをした(士8:28).ギデオンには息子が70人いた.シェケムにいたそばめもまたアビメレクという男の子を産んだ.ギデオンの死後,イスラエルには再び偶像礼拝が始まった(士8:33‐35).

(出典:竹本邦昭『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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