《3分で分かる》ガラテヤとは?

ガラテヤとは?

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ガラテヤ…

([ギリシャ語]Galatia) 小アジヤ中央部の一地方名で,現在のトルコ領内に位置する.聖書では,パウロの伝道した地(使16:6,18:23),またガラテヤ人への手紙のあて先(ガラ1:2)として明記されるほか,クレスケンスの赴任地としての言及もある(Ⅱテモ4:10).この地名の理解については論争があるが,それは地理上および行政上の用法の違い,またその歴史的変遷に起因している.
ガラテヤという地名は元来,前278/7年にマケドニヤ,ギリシヤを制圧して後に小アジヤ中央部に移住し,ハリス川一帯を支配したガリア人(ゴール人)に由来する.後にポンペイウスはこの地を征服し(前64年),ローマ属州とした.したがって当初の地理的用法によれば,黒海に近い北部を指す名称であった.ところが,前25年に制定された行政上の区分によれば,フルギヤ,ピシデヤ,ルカオニヤなど南部の地方もガラテヤ州の一部に含まれている.この用法に従えば,パウロが第1回伝道旅行の折に訪れたピシデヤのアンテオケ,イコニオム,ルステラ,デルベなどは南部ガラテヤの町々であったと言える(参照使13‐14章).他方,パウロは第2回,第3回伝道旅行の折に,ペッシヌス,アンキラ,ダヴィウムなどガラテヤ北部で宣教したとする古くからの伝承がある.したがって,ガラテヤ人への手紙のあて先について両方の解釈が可能であるが,ラムゼー以後は南部説をとる学者が多いようである.

(出典:石黒則年『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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