《3分で分かる》エフーとは?

エフーとは?

エフー…

([ヘブル語]yēhû’) 「彼はヤハである」という意味.⒈ヨシャパテの子.ニムシの孫.北王国イスラエルの10代目の王であり,第4王朝を起こした.エフー王朝は最も長い間イスラエルを統治した.エフーは預言者エリシャによって遣わされた者から主の命による油注ぎを受け,王となった(Ⅱ列9:1‐10).彼はその時オムリ王朝のアハブの子ヨラムに仕え,ラモテ・ギルアデにおいてアラムの王ハザエルと戦っていたが,エリシャによって王として立てられると,ヨラムが傷つき,イズレエルに退いた機会を逃さず,彼を倒した.これは主がすでにエリヤに対して「ニムシの子エフーに油をそそいで,イスラエルの王とせよ.また,アベル・メホラの出のシャファテの子エリシャに油をそそいで,あなたに代わる預言者とせよ.ハザエルの剣をのがれる者をエフーが殺し,エフーの剣をのがれる者をエリシャが殺す」(Ⅰ列19:16‐17)と述べられたことに基づいている.エリシャは忠実に主の命令を果たした.エフーは結局のところ,アハブ以来オムリ王朝の目にあまる暴虐ぶりに対して,それを滅ぼすために選ばれた器であった.Ⅱ列9章,10章はオムリ王朝を徹底的に滅ぼす記事で満ちている.サマリヤにはアハブの子らが70人いたが,その子らもまた殺された.このような壊滅作戦は見方によってはその真意を計りかねる残虐な行為と言わなければならないが,聖書の主張はオムリ王朝,特にアハブの家に属する者の悪に対する当然の報いとして生じた事件と見ている.Ⅱ列10:10のエフーのことばは,神の審判の正しさを示している.エフーの血による革命はオムリ王朝だけにとどまらず,ユダの王アハズヤとその身内の者にも及んだ.エフーはサマリヤで28年間王であった(Ⅱ列10:36).
⒉預言者でハナニの子.バシャの滅亡を預言した(Ⅰ列16:1).ヨシャパテに神のことばを伝え神を恐れるよう進言した(Ⅱ歴19:2以下).
⒊ダビデの勇士(Ⅰ歴12:3).アナトテ人.ツィケラグでダビデに加勢した.
⒋ユダの子孫,オベデの子(Ⅰ歴2:38).
⒌シメオン族の諸氏族の長の一人.ヨシブヤの子(Ⅰ歴4:35).

(出典:久保田周『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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