《3分で分かる》エフライムとは?

エフライムとは?

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エフライム…

([ヘブル語]’eprayim,[ギリシャ語]Ephraim) 名前の起源は明らかではないが,創41:52でヨセフが息子の名をエフライムとつけた理由として「神が私の苦しみの地で私を実り多い者とされた」と言っていることを考えると,「実る」というヘブル語パーラーに,地方を表すアイムという語がついて,「実り豊かな地」という意味を表すと考えられている.また「牧草地」を意味するアファルというヘブル語から出た,とする解釈や,「二重の実り」の意味だという解釈もある.いずれにしても,その地域とのかかわりから出てきた名称であって,「エフライムの平野」(オバ19節)と呼ばれている.⒈ヨシ16章にエフライム部族に割り当てられた地域として,エフライムの領域が記されているが,北はミクメタテ,南はベテ・ホロン,ゲゼル(ヨシ16:3,6)に及ぶ中央パレスチナの丘陵地帯であり,パレスチナ中最も豊かな地域の一つである.現在でも,果樹が栽培され,ぶどう,オリーブ,ざくろ等がとれる.ヨシュアの時代には山地は森であった(ヨシ17:18).また王国時代には森の中に猛獣がいた(Ⅱ列2:24).聖書の中でエフライムは重要な位置を占めている.パレスチナの中央部であるということからシロ,ベテルが礼拝の中心地となり(ヨシ18:1,Ⅰ列12:32),ヨシュアと祭司エルアザルの墓はエフライムの山地にあった(ヨシ24:30,33).北王国イスラエルの首都シェケムのすぐ隣であったということも,大きな意味を持っており,北王国の王ヤロブアム1世はエフライム人であった(Ⅰ列11:26).およそ前745年頃から,北王国イスラエルを指してエフライムと呼ぶようにもなった(イザ7:2,5,8‐9,エレ31:18,ホセ5:3以下).
⒉アブシャロムの羊の牧場があったバアル・ハツォルのすぐ南の町(Ⅱサム13:23)で,エルサレムの北方20キロの所にある現在のエ・タイイベであると推定される.Ⅱ歴13:19のエフラインおよびヨシ18:23のオフラと同じ場所ではないかと考えられる.Ⅰマカベア11:34,『ユダヤ古代誌』13:4:9にはサマリヤの一地域としてアファイレマという名で出てくる.ここは,イエスが荒野に近い地方に去って,エフライムという町に入ったと記されている所でもある(ヨハ11:54).

(出典:富井悠夫『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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