《3分で分かる》エデンの園とは?

エデンの園とは?

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エデンの園…

ヘブル語でエデンとは「贅沢な」「優美な」「楽しい」「喜ばしい」という意味であるが,本来はシュメール語で「平地」を意味するエデンという語から出たアッカド語のエディヌと同じとされ,地理的な呼び名であったと思われる.創2‐3章に記されているように,アダムとエバが最初に住むために主なる神が設置された園で,川が流れ出ており,その川に囲まれた園である.聖書では「エデンの地にある園」(参照創2:8,10,4:16),あるいは「主の園」(創13:10,イザ51:3),また「神の園」(エゼ28:13,31:8‐9)と表現している.創2:8の「東の方エデンに園を設け」の「東の方」を「ずっと昔に」「原初に」と理解する学者(オルブライト)もいる.場所は不明であるが,園から流れ出る4つの川のうち,第3,第4が,それぞれティグリス川,ユーフラテス川であることから,聖書の舞台であるカナンの地を指すのか,あるいは,シュメール神話に基づいて,南西ペルシヤの地を指すのか,よくわからない.
シラ書40:17では「祝福に満ちた園」と表現され,新約聖書では,70人訳から出てきた「パラダイス」という語を使っている(ルカ23:43,Ⅱコリ12:4,黙2:7).園の中央には,いのちの木と善悪の知識の木とが生えていたが,アダムとエバは,神が禁止したにもかかわらず善悪の知識の木から実をとって食べ,神との交わりを絶たれて園から追放された.善悪の知識の木が具体的にどのような力を持っていたのかは,アダムとエバの不服従の罪によってゆがめられてしまったので,正しくは見極められない.私たちは,イエス・キリストにあって,何が善であり神に喜ばれることであるかをわきまえる力を与えられるのである.いのちの木の実も,神の国での全き交わりのしるし,永遠のいのちの完成として味わうことができるものとして約束されている.
このように,地上の,原初のエデンの園とその中央の木の意味は,創造主なる神と造られた人間との交わりのすばらしさを象徴的に示すものであり,第2のアダムとしてのイエス・キリストによる神との交わりの完全な回復と,キリストにあってあずかる終末の天的祝福とを指し示すものとして新約聖書に引用されている(黙2:7).

(出典:富井悠夫『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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