《3分で分かる》アンナスとは?

アンナスとは?

アンナス…

([ギリシャ語]Hannas) 紀元6年クレニオによって大祭司に任命され,紀元15年に退位させられるまでその位にあった.新約聖書ではそれ以後も大祭司として登場する.それは以下の事情によるものと思われる.⑴ローマ人は大祭司を退位させ,別の人物を任命したが,ユダヤ人の考えでは,大祭司職は終生変わらないものであった.⑵使徒の働き/使徒言行録(4:6)やヨセフォスからわかるように,実際に大祭司職にある者ばかりでなく,大祭司の一族に属する者たちも「大祭司」と呼ばれていた.⑶自分の5人の息子と婿であるカヤパが大祭司になったことからも察せられるように,アンナスは,自らの退位後も大きな影響力を持っていた.ルカ3:2で,バプテスマのヨハネの活動の開始を,「アンナスとカヤパが大祭司(単数)であったころ」としていること,またカヤパがイエスを審問する前にアンナスが審問している事実も(ヨハ18:13,24),この辺の事情を物語っていよう.

(出典:内田和彦『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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