ノアの箱舟はどこに漂着したのか?
箱舟は山に流れ着いた?
創世記8章4節には、「箱舟は、第七の月の十七日にアララテの山地にとどまった」と記されています。現在のトルコ共和国の東端にある標高5,137mの山(大アララテ山)は、ノアの箱舟が流れ着いた山と目されていて、12世紀以降にヨーロッパ人によって命名されたといわれています。
この山に箱舟の残骸があるのではないかという記述は、古いものでは紀元前3世紀頃に歴史家が書き残しているようです。また、マルコ・ポーロ(1254年~1324年)が書いた「東方見聞録」にも触れられています。
人工衛星によって撮影された高解像度画像を見て、箱舟の残骸らしきものを写しているという説を唱える人もいますが、考古学的な確証を示すには至っていません。