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イエスの誕生日は12/25じゃなかった?


クリスマスQ&A

知る人ぞ知る、「イエス・キリストの誕生日は不明…」という事実。クリスマスの常識の中には、実は「えっ、そうなの?」ということが多いんです。

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イエスの誕生日は12/25じゃなかった?

『キリストの降誕』1597年(画)フェデリコ・バロッチ

実は、聖書にイエス・キリストの誕生日の記述はありません。しかし、手掛かりはあります。イエス誕生の夜、羊飼いたちが放牧のため野宿をしていたという記述です。その舞台である中東のイスラエルで、羊を放牧するのは4~11月。つまり、12月25日の可能性は限りなく低いのです。
実際、教会が誕生した1~3世紀頃まで、教会でイエスの誕生日を祝う行事はありませんでした。それが、なぜ12月25日となったのでしょうか…。
実は、イエスの誕生日とされる以前、この日には、ヨーロッパであがめられていた太陽神の祭りが行われていました。その社会で、313年にローマ帝国がキリスト教を公認し、関与を深める過程で、しだいに太陽神を崇めることが問題になっていったのです。しかし、人々の大きな楽しみだった祭りを禁止してしまえば、社会的な不満を生むことになります。そこで、苦肉の策として、イエスの誕生日としたのでした。
その後、クリスマスは、信者以外にも広く知られるようになりました。「クリスマス誕生」はキリスト誕生の意味を世界に知らせる機会となったのです。
参考文献:『クリスマスの起源』(O・クルマン/教文館)

西暦元年がキリストの生まれた年ではない?

ヨハネス1世 (ローマ教皇)

古くから、西暦はイエスの生まれた年を基点にしたとされてきましたが、誕生日同様、イエス・キリストの生まれた年も、正確にはわかっていません。最近の研究で、イエス・キリストの生年は紀元4~7年頃と推定されています。
イエスが生まれたとされる年の翌年を元年(紀元)としたのが西暦で、略称のA.D.は、「アンノドミニ(Anno Domini)」のことで、「主(イエス・キリスト)の年に」という意味です。
イエスの生年についての探求は、6世紀に行われました。当時、ヨーロッパで使われていた暦年は、ローマ皇帝だったディオクレティアヌスの即位を紀元にしていました。しかし、イエスの誕生年を紀元とする暦を作りたいと願ったローマ教皇ヨハネス1世の命より改暦作業が始まりました。聖書の記述と伝承を基にたどり着いたのが、ディオクレティアヌス暦の279年を、キリスト紀元の563年とするものでした。
しかし、この算出には推論も用いられていたため誤差があり、その後の研究によって、イエスは紀元前4~7年には生まれていたと考えられるようになったのです。
参考文献:『新聖書辞典』(いのちのことば社)

東方の博士は本当に3人?

東方の三博士の来訪 (画)ハインリヒ・フェルディナント・ホフマン

東方の博士は、3人1組として描かれることが多いのですが、聖書には人数は記されていません。「3人」という数字はどこから出たのでしょうか。それは、後の教父たちの時代に、博士たちがささげた贈り物の数から推測されたようです。ちなみに、「博士ではなく王だった」という伝説もその時代に生まれています。

何の博士だったのか?
東方の博士たちは占星術の専門家であったと言われています。「東方」がどこかは、占星術が発達していたバビロニアか、あるいはアラビア、ペルシャなど諸説あります。それらの地方には、バビロン捕囚以来、ユダヤ的な影響が残っており、博士たちにもメシヤ待望についてかなりの知識、あるいは信仰があったのではないかと言われています。

イエスの生まれた日に来たのか?
誤解されることも多いのですが、博士たちが来たのは誕生日の日ではありません。誕生直後とすれば、その後すぐにヨセフ一家はエジプトに逃れ、ヘロデが死ぬまでそこにいたことになり(マタイ2:14、15)これはイエスの生後40日後に一家がエルサレム神殿へ行く記述(ルカ2:22)と矛盾します。マタイ2章では「みどりご」でなく「幼子」と記されていることや、博士が帰ったあと、ヘロデが2歳以下の男児を殺すように命じたことからも、イエスが1、2歳頃の話だったと推測できます。

3つの贈り物の意味は?
黄金は古代世界においては最も貴重な金属であり、王の象徴でした。また乳香は、通常では礼拝の香として炊かれ、祈りを象徴するもので、人々を神様のもとに導く「祭司」としての役割を示していました。そして没薬は、通常は死体に防腐処置を施すために用いられるもので、イエスがご自身の命を捨てなければならないことを示しているとされています。このように3つの贈り物にはキリストが誰であるかが象徴されているのです。
参考文献:『新聖書講解シリーズ1 マタイの福音書』『同3 ルカの福音書』『新実用聖書注解』『新聖書注解 新約1』(いのちのことば社)

“Happy Christmas”(1881)(画)ヴィゴ・ヨハンスン

いかがでしたでしょうか?
クリスマスに関する意外な真実や疑問を皆さんもぜひ調べてみてくださいね。

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