《震災から10年》コロナ禍の3.11 今日からできる災害支援

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《震災から10年》コロナ禍の3.11 今日からできる災害支援

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個人&教会にできる災害支援

 災害はいつも突然やってくる。支援の必要がどこかで生じたとき、すぐに行動できるよう、
準備しておけることはあるだろうか。今すぐ、始められることについて考えてみよう。

①支援のためにも備蓄をしよう

 多発する自然災害の影響から、最近は個人でも教会単位でも、備蓄への意識が高まっている。ただ悩ましいのは、定期的な入れ替え。それぞれに賞味期限や使用期限があり、出番なく期限を迎えた場合、一気に処分する必要に迫られることだ。
 そこで、この自衛のための備蓄に、他者への支援という役割も与えてはどうか。水・食料・簡易トイレ等、保存期限が近づいたタイミングでどこかに災害が起きたら、被災地へ送るのだ。幸い何も起きなかったら、平時から食料支援をしている団体などに寄付する。皆で取り組めば、資源を最大限に活用し、無理なく支え合うシステムになる。

画像はイメージです

②ボランティアへの参加方法を調べる

 今や災害支援にボランティアは欠かせない。しかし、いくら善意からでも、無計画な行動は支援の妨げになることも。平時からボランティアの実際について情報を集めておこう。
 たとえば心得。ボランティアは「自己完結」が求められることを知っておこう。食料や着替えなど必要な物は持参、宿泊所も自分で確保、交通費も自己負担が原則だ。参加は必ず支援団体の窓口を通すこと。個人では現地の状況を把握できないうえ、危険が伴う。また、活動の種類には体力勝負のものもあれば、被災者に寄り添い、話を聞くというものも。自分には何ができるか、ふだんから考えておこう。

〈「百万人の福音」2021年3月号〉

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