《連載》土と聖書で〝生き直し〟〔第7回〕

信仰生活

きさき・ともゆき
1971年生まれ。2005年、依存症者の更生と社会復帰を支援する一般社団法人「ティーンチャレンジ・ジャパン」を設立。2013年からは岡山に拠点を移し、引きこもりや依存症の若者を農業を通して社会復帰させるプログラムの構築に取り組む。

第7回「ザリガニのところへ行き、知恵を得よ」?

ティーンチャレンジ・ジャパン ディレクター 木崎智之

4月6日(土)

 20年来の友人の柿谷望君が泊まり込みで見学に来た。社会福祉士の資格を取る勉強をしているうち、刑務所を出た人の受け皿がないことに危機感を覚え、元受刑者を社会復帰させる施設をつくるというヴィジョンが与えられたという(賛同してくださる方はご一報を!)。さらに、運営費の捻出と社会復帰の就労先として農業が最適だと思ったが、現実的には難しいかも、とも思っていたそうだ。ところが、そうしたことを実現させるべく奮闘しているティーンチャレンジ(TC)を見て、大いに刺激を受けてくれた。彼のヴィジョンの地である高知に施設ができる時は、応援に行きたい。

4月9日(火)

 2月からビニールハウスで育ててきたキャベツの苗を畑に植える。今年は生徒数が多く作業を分担できたので、昼過ぎまでに1万株を植えつけ、草刈りや電柵の設置までできた。

4月17日(水)、18日(木)

 17日、シンガポール初のギャンブル依存症・多重債務者支援団体「ワン・ホープ・センター」代表のジョアンナ・コンさんが見学に来られた。
 翌18日は、西日本豪雨災害の支援活動中に知り合った共同通信社の矢島さんが取材に来てくださった。4月だけで3人も見学に来てくださるなんて、神様は何を計画しておられるのだろう?

4月19日(金)

 昨年、ケン君が畑の用水路で捕まえて飼っていたザリガニが脱皮した。冬の間は食べず動かずだったので寿命かと思っていたら、暖かくなった途端、脱皮して食べまくっている。生長と同時に殻も固くなり、今の殻のままでそれ以上大きくなれなくなると脱皮するらしい。
 古い皮袋は柔軟性がないから、新しいものが必要になる(マルコ2章22節)ザリガニは、触覚や目玉まで脱皮をするので、瓜二つの殻が水槽の底に横たわっていて、死んでいるように見える。古い人を脱ぎ捨てる(エペソ4章22節)とは、こういうことだと生徒に教える。「のところへ行け。…知恵を得よ」と箴言六章六節にあるが、ザリガニからでも聖書的真理は学べるのだ!

5月1日(水)

 TCにはテレビも新聞もインターネットもない。だから、元号が変わることも人づてに聞いているだけ。新元号が「れいわ」だと発表され、生徒は全員「礼和」だと思ったらしい。毎日礼拝をしているので、「れい」と聞いて「礼」を思い浮かべたという。毎日聖書を読んで礼拝していると、依存脳が聖書脳になる。
 「人の口は、心に満ちていることを話すからです」(ルカ6章45節)
〈「百万人の福音」2019年7月号〉

ティーン・チャレンジ・インターナショナル・ジャパン
〒700-0976 岡山市北区辰巳28-119-301 TEL:086-244-6080
ティーンチャレンジと農業プログラムについてはコチラ

「土と聖書で〝生き直し〟」第6回はコチラ

百万人の福音をもっと読む