《連載》土と聖書で〝生き直し〟〔第10回〕

信仰生活

きさき・ともゆき
1971年生まれ。2005年、依存症者の更生と社会復帰を支援する一般社団法人「ティーンチャレンジ・ジャパン」を設立。2013年からは岡山に拠点を移し、引きこもりや依存症の若者を農業を通して社会復帰させるプログラムの構築に取り組む。

第10回 若者が生まれ変われば地域・未来に光が灯る

ティーンチャレンジ・ジャパン ディレクター 木崎智之

7月1日(月)

 ビニールハウスで栽培するミニトマトの収穫アルバイトが始まった。農業指導をしてくださっている農家の平聡輔さんの紹介で、4年前に始めたものだ。最初はアルバイト先の農家も依存症者と聞いてちょっと怪しんでいたようだが、ピーク時は猫の手も借りたいほど忙しいので依頼され、一度生徒と話し働きぶりを見て安心してくださったようだ。毎夏、アルバイトを頼まれるようになった。

7月15日(月)〜19日(金)

 ティーンチャレンジ(TC)の世界的組織「グローバルTC」は、毎年7月に世界の地域・地区ディレクターを米国本部に集めて会議をする。私もアジア地区ディレクターとして参加し、他のディレクターと交わって情報交換。ブラジルのあるセンターは、ピザ屋やチーズ工場を経営し、運営費の70%を農業で稼ぎ出しているというから驚きだ。

7月22日(月)

 とうがらしが実った。鷹の爪という名のとおり、鋭く曲がっている。これをミキサーにかけ、柚子の皮と混ぜて柚子胡椒を作る。3年めの今年で、ようやく初期投資を回収できるかどうか。楽な金儲けはないが、地道に働けば収入になることを生徒に教えなければ。

7月23日(火)

 センター前の畑を貸してくださっている地主さんから、別の土地の草刈りの依頼がきた。この方も最初は依存症者と聞いて不安がっておられたようだが、生徒の仕事ぶりに感激してお礼の電話をくださった。また、草刈りの最中に顔見知りの地元の方が声をかけてくださった。世間話をした後で、
 「いくらでやっとるんや?」
 「何も頂いておりません」
 証しをする機会はどこにでもある。
  「このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせなさい。人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようになるためです」(マタイ5・16)

7月24日(水)

 3月末に入学し、4月に信仰決心をしたフミ君の洗礼式。ギャンブル依存から人生が崩壊し、自暴自棄になって刑務所にも行った。そこで教誨師の先生にお世話になったので、自分も将来、教誨師になりたいと証しした。
 アルコール依存、リストカットと自殺未遂から在宅サポートで回復したマユちゃんも、一緒に受洗。彼女も、同じように苦しんでいる女の子を助けたいというビジョンをもって岡山に来た。生まれ変わった若者のビジョン実現の資金を、農業で捻出するのがTCのビジョンだ!

〈「百万人の福音」2019年10月号〉

ティーン・チャレンジ・インターナショナル・ジャパン
〒700-0976 岡山市北区辰巳28-119-301 TEL:086-244-6080
ティーンチャレンジと農業プログラムについてはコチラ

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