《連載》土と聖書で〝生き直し〟〔第1回〕

信仰生活

きさき・ともゆき
1971年生まれ。2005年、依存症者の更生と社会復帰を支援する一般社団法人「ティーンチャレンジ・ジャパン」を設立。2013年からは岡山に拠点を移し、引きこもりや依存症の若者を農業を通して社会復帰させるプログラムの構築に取り組む。

第1回 〝敵〟を撃退し収穫を死守せよ!

ティーンチャレンジ・ジャパン ディレクター 木崎智之

2018年10月2日(火)

「百万人の福音」の編集部から、連載依頼がきた。依存症者が農業を通して更生していくという、我々「ティーンチャレンジ」の活動のようすを日記形式で伝えたいとのこと。まさに私たちが願っていたことなので、「やらせていただきます」と即答した。
そして今日は、ついにキャベツ畑にイノシシが出た。一万ボルトの電線を周囲に張り巡らせていたにもかかわらずだ。イノシシはキャベツを食べないが、ウリ坊(子イノシシ)は手当たり次第に鼻で掘り返すので100株以上が台なし。一人で植え直そうとしたが、孤軍奮闘するうちに心が折れて諦めた。羊の盗人について書かれたヨハネの福音書10章1、10節が心に浮かんだ。

10月3日(水)

放っておくと枯れてしまうので、キャベツを植え直す。今度は、インターンのアキト君と9月に入学した40代のアルコール依存症者、マサ君と3人でやったら一時間ほどで終わった。こういう作業は人海戦術に限る。午後にアキト君がセンサーライトを2箇所に設置してくれた。

10月9日(火)

センサーライトを設置して3日後、キャベツがまた被害に遭った。今日は無残に散らかったキャベツを、入学したばかりのフミ君とマサ君に教えながら1株1株植え直す。キャベツは死んだように見えるが根が生きているので、丁寧に植え直せばやがて実がなる。僕たちも同じだ。終わったように見える人生も、神様が植え直して豊かに実らせてくださる。これこそがティーンチャレンジ農業プロジェクトの真骨頂だ!
全国の農作物への鳥獣被害額は、年間170億円を超える。野生動物は賢いので、猟、罠、電柵等、どんな対策を講じても文字通りイタチごっこだ。日本の伝道や牧会を連想させられる。いくら最新の効果的な伝道や牧会の方法を試しても、サタンがまた新たな誘惑や妨害をするので、人が救われなかったり救われた人が教会を離れたりする。それが長年続くと、負け戦と感じてしまう。だが負けるわけにはいかない。「日本の伝道牧会なんてこんなもんでしょ」と諦めるわけにもいかない。敵を撃退し収穫を守らねばならないのだ!
「わたしは良い牧者です。良い牧者は羊たちのためにいのちを捨てます。牧者でない雇い人は、羊たちが自分のものではないので、狼が来るのを見ると、置き去りにして逃げてしまいます」(ヨハネ10:11、12)
〈「百万人の福音」2019年1月号〉

ティーン・チャレンジ・インターナショナル・ジャパン
〒700-0976 岡山市北区辰巳28-119-301 TEL:086-244-6080
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