《証し》コンテンツディレクターCALM発起人 中村恵久さん

証し・メッセージ

スタートアップのように展開

コンテンツディレクターCALM発起人 中村恵久さん

新しい働き方を励ます場づくり

 クラウドソーシング、リモートワーク、コワーキング…。様々なサービスが開発され、時間や場所、業態にとらわれない働き方が広がっている。日本でも6人に1人が「フリーランス」だという。このような働き方は今後も増加が見込まれ、既存の企業、コミュニティー、社会の在り方を変えつつある。
このような中、クリスチャンフリーランスネットワーク「CALM(カーム)」が6月に立ち上がった。フリーランスを中心に、ライター、エンジニア、デザイナー、翻訳・通訳、イベンターなど40人が集まり、オンラインサービス「slack(スラック)」を利用した交流が活発に展開している(混乱を避けるため現在は招待制)。新しい働き方をする人々が励まし合う場となり、具体的な協力も模索する。
 CALMの発起人が、コンテンツディレクターの中村恵久(よしひさ)さん。一般での仕事のほか、昨年は東京で相次いで開催された次世代クリスチャン向け大会「TORCH」「NSDⅡ」「ゴスペルナイト」「リフォユース500」などの映像を担当した。「CALMの構想を昨年から数人のクリスチャンとで温めてきた。今年4月にキリスト者学生会(KGK)卒業生会職域別IT祈祷会が中心となって開いた『KGK全国クリスチャンITキャンプ』(5月26日号参照)があり、その参加者らの間でCALM立ち上げが『加速』した。slackのコミュニティーや運営メンバーでの話し合いが活発で、スタートアップ(革新的なサービスを生み出す起業)のようなスピード感で展開しています」

主と共に「落ちついた生活」を歩む


 7月、東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センター内にあるOMF LINKSの部屋で、CALMの第1回イベントが開かれた。軽食を交えながら次々と集まる異業種の人たちが交流した。首都圏外からも駆けつけた人もいた。すでに様々な業種と交流する起業家、最近独立した人。病気やけがを機に自宅で働けるスタイルを選んだ人もいる。「個人で働ける分、仕事の相談相手がそばにいない」「得意分野を補い合って受注する『ギルド型』の働き方に興味がある」などCALMへの期待の声があった。
中村さんは「CALMでは、情報交換に加えて、『クラウドソーシング』(仕事の受発注)、収入向上、スキルアップ(共有、新しいスキル、経理)につながる『テントメーカー育成』(オンライン学習)も構想している。地方で教会開拓を志す人の副業を応援できる。メンターも導入してクリスチャンのスキルも上げていきたい」と話した。
メッセージを、IT祈祷会を担当するKGK主事の岡谷和作さんが語った。「新しい地に出て行こうというときに私たちが何を求めるべきか」と述べて出エジプト記33章を開いた。「モーセはどんなに約束の地が示されても、力強い使者がいても、神様が共にいない約束の地なら行きたくないと語った(1節、15節参照)。私たちも主が共にいるからここにいられる。この仲間と新しいことを始める。ビジョン、ゴールが示され、具体的な助け、方法論もあるだろう。しかしモーセがこだわったように、主と共に歩む仲間でありたいと思います」
 革新的なスキルやアイデアをもった人々が集う取り組みだが、それぞれは教会につながり、神の前に静まるクリスチャンたちだ。「CALM」は「落ちついた」という意味。Ⅰテサロニケ4章11節でパウロは労働に励むことと対比させて「落ちついた生活」を語る。「テサロニケの教会はますます愛を実践しなさいと命じられていた。『落ちついた生活』を前提にした上で、愛の実践命令がなされたことにCALMの意味があると思っています」と中村さんは話した。

生い立ち

 中村さんは1990年牧師家庭で生まれ、兵庫県姫路市で育った。ITとの出合いは、「父親が熱心なマックユーザーで、中学生のときに一台譲ってくれた」こと。ネット上で知り合った大学生や社会人のコミュニティーでネットラジオ番組を制作したり、映像作品をつくるなどしていった。大人たちの生活スタイルに合わせたため、昼夜逆転の生活に。一足早い社会進出だったが、遅刻や欠席が続き、「周囲からは引きこもりと思われていたのでは」と言う。3年生になって「このままではいけない」と思った。制作は続けつつ、生活スタイルは改善させた。「両親も祈りでサポートしてくれた」と感謝する。しかし、その後もライフスタイルが変わる様々な誘惑と試練があった。(つづく) 【高橋良知】
(クリスチャン新聞オンラインより)
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