イラスト:のだますみ
牧師と教会、
顧客満足度で、
取捨選択

スーパーやコンビニのお客のように、牧師や教会を選んでいるのを見ると、日本支部の未来は明るく思えちゃうな。
悪魔の格言5日目
日本のような消費社会にあると、クリスチャンのアイデンティティーも「神の子」や「キリストの体の一器官」でなく、実態は「消費者としての自分」となりがち。自分が消費者なら、牧師は自分に慰めや励ましを与える心理的サービス業で、教会はサービス業者。自分は消費者、つまりはお客様。そうなれば、顧客満足度で、牧師のパフォーマンスや教会のサービスのクオリティーを基準に、取捨選択することに。さらに、教会がこうした顧客ニーズに迎合すれば、市場原理で歩むこととなり、聖書が示すあり方から逸脱していくでしょう。
悪魔は消費社会というシステムを用いて、クリスチャンのアイデンティティーを聖書から逸脱されているに違いありません。聖書の言葉を基準に、自らのアイデンティティーを確認してみてはどうでしょう。
聖書「大勢いる私たちも、キリストにあって一つのからだであり、一人ひとりは互いに器官なのです。」(ローマ人への手紙12章5節)
【著者紹介】水谷 潔(みずたに・きよし) 日本キリスト福音キリスト教会連合(JECA)春日井聖書教会協力牧師 キリスト教性教育研究会・会長
高校教師を経て伝道者へ。「小さないのちを守る会」の主事、代表を歴任。金城学院大学、名古屋大学医学部非常勤講師の経験があり、ラジオ福音放送「世の光・ジェネレーションX」のパーソナリティー、ブラックゴスペルクワイヤーのチャプレンなども務める。