《旅する教会》南インド編④:チェンナイの街なか

社会・国際

旅する教会 ーアジアの教会を訪ねて:南インド編④

鈴木光(すずき・ひかり):1980年、横須賀生まれ東京育ち。アメリカの神学校を卒業後、2006年に日本キリスト教団勝田教会に伝道師として赴任。2010年より主任牧師。妻と娘1人。著書に『「バカな平和主義者」と独りよがりな正義の味方』(2016年、いのちのことば社)、『伝道のステップ1、2、3』(2018年、日本基督教団出版局)。趣味は読書(マンガ)とゲーム、映画、ネット。

 これはアジアの教会のリーダーたちが、互いの国の教会やリーダーを訪ね歩いて学んでいく共同体型の研修〝PALD(Pan Asia Leadership Development)〟の様子を記した旅エッセイである。僕と旅の仲間たちの道中を、どうぞお楽しみください。(毎週火・金曜日更新! この旅のはじまりについてはこちら

チェンナイの街なか

ショッピングタイム

 帰りがけにお土産を買うためのショッピングタイムで「The Legend」という、おそらく5-6階建ての大きなお店に寄った。若い男性の顔写真がデカデカと表に出ているので何だろうと思っていたら、この店の若社長なのだそうな。
 一階ごとに日用品の階や、電気製品、女性向け商品、みたいな感じで大きなフロアに所狭しと棚が並んでいる。前回のバングラデシュで、何を買っていいかわからず困ったので、今回は妻から前もって希望をとり、関係者向け土産にはあまり地元らしいものというより、日本人に好まれそうなできるだけ無難なものを探した。
 ちなみに棚も所狭しと並んでいるが、その間の通路にも万引き防止と思われる店員さんたちがたくさん立っていて、うろうろするのも大変なくらい。ちょっと不便を感じるが、店員はみな若く、若者の雇用をたくさん生んでいるという点でも良い意味があるだろうと思った。

ショッピングセンター

ショッピングセンターの中。色んなところがキラキラしてる

プロテスタントとカトリック

 ホテルに戻る車内で、街中でよく教会を見かけることについてラジブ(インドからの参加者)に聞くと、やはり聖トマスゆかりの地ということでカトリック教会が多くあるそうだ。ちなみにラジブたちプロテスタント教会としては、カトリック教会とは年に一回合同祈祷会をする機会もあるけど、普段はそんなに交流はないとのこと。
 先にも触れたが、最近はプロテスタントの中でもペンテコステ系の教会の成長が著しく、カトリックからそちらの教会に移る人も少なくないらしい。一方で、それが原因ではないと思うが、ペンテコステ系教会が聖霊の働きを重視するところに否定的なカトリックの人もいるという。
 ちなみに旅の仲間のジェイは、ばりばりのペンテコステ系教会で、ラジブは伝統的なバプテスト系の教会でそれぞれ仕えている。このアジアン・アクセス(国際宣教組織で研修の主催団体)の交わりもその一つだけれど、近隣の教会でグループ問わず一緒に学んだり祈ったりする機会が多くあるようで、よい交わりがある様子が見える。

 あと、カトリックの教会関連の話で、お墓のことが話題になった。カトリックは自前のお墓があって地元の人が関心を持つ一つの要因になっているとのこと。ラジブの教会を訪ねてくる未信者の人でも「教会にはお墓はありますか」と聞いてくることがよくあるそうだ。
 それを聞いていたティリニも、スリランカもそれは同じだと言う。
 僕も日本でもそれは同じだと言った。この辺の「墓問題」はアジアで比較的共通点の多い話題なのかもしれない。

 そんなこんなで宿泊しているホテルに到着、濃密な一日を終えた。

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