《この町この教会》バプテスト羽村教会を訪ねて

証し・メッセージ

犬伝道〟が各所で生きる

日本バプテスト同盟 バプテスト羽村教会
〒205-0011 東京都羽村市五ノ神3-13-2 TEL.042-554-0677

 東京都羽村市は、都の多摩地域西部に位置するベッドタウンである。江戸時代初期、多摩川からの水を江戸城下に提供する玉川上水が開削された際には、取水堰が設けられ、その後は水元の村として、水質を管理する水番所が置かれた。
 JR羽村駅から東へ徒歩数分の所にある3階建ての会堂が、バプテスト羽村教会である。ここの最上階の牧師館には、横山早紀子牧師が2頭の「教会犬」と暮らしている。雑種で保護犬のメイちゃんと、ジャーマン・シェパードのカリンちゃんだ。

地域にも犬好きで知られる横山牧師

 横山さんは自他共に認める犬好き。「動物は全般に好きですが、犬は特に好き。自分が犬っぽい性格だからかな」と話す。「教会犬」と言っても、常に会堂内にいるわけではない。「特にカリンは大型で若いので、じゃれて子どもに飛びついたりすると危険。日曜は牧師館から出しません」。それでも平日、玄関のガラス越しに犬が外を見ていると、「教会の犬だ!」と、中高生や保育園児が手を振る。
 「あの教会には犬がいる」というのは、地域も周知の事実。横山さんは、保護犬の活動や、一時預かりもしている。「いろいろな犬種の犬と散歩をするので、『今日はどこの犬?』と、近所の人から声がかかります」。隔週で訓練士が来て、地域の犬の訓練もしている。「犬つながりで、教会に来てくれる人もいるんですよ。教会員になったトリマーさんもいます」。これぞ〝犬伝道〟と笑う。
 信徒は、犬の健康、しつけの相談も気軽にしてくるとのこと。「犬も家族に関わることなので…」と話す。

神の栄光を見た新会堂建築

 横山さんは学生時代に信仰をもち、アメリカの神学校を卒業後、30年前に同教会に赴任した。その12年後に着手した会堂建築を通して、神への深い信頼と、信徒の絆の強さを体験したという。「億単位の大規模な工事で、信徒は四、五十人。人の目にはとても無理でしたが、建てるのは神様。牧師の役割は、『やる』とおっしゃる主の声を聞いて従うこと。最終的に、14年間で完済しました。この経験を通して、私たちは主の栄光を見ました」と話す。
 横山さんはみことばについて、「教え」の側面より「約束・契約」を強調して話す。「『祝福してください』ではなく、私たちはすでに祝福されている。イエス様の十字架以上の何を望んで、『祝福してください』と祈るのか? 主は、約束したことを必ず行われる方です。その体験の積み重ねで、揺るぎない信頼関係となるんですよ」

会堂。夜間は壁面の十字架に明かりが灯る会堂

充実した牧会生活 秘訣はみことば

 教会の信徒は、「自立している」という。牧師とよい関係を築きながらも、牧師頼みではなく、主体性をもって学び会などを行っているという。牧師自身が関わっているのは、がん患者の集まりと、青年を対象としたカウンセリング学習会だけ。「牧師のいちばんの仕事は、礼拝において、信徒の霊的健康がメッセージで保たれ、一週間分の糧を自宅に持ち帰って生きてもらうこと」と話す。
 牧会と、犬たちの世話に忙しい横山さんの日々のエネルギー源は、「やはりみことば」。「みことばで新しい発見をし、新しい理解を与えられたとき、礼拝で語るのが待ち遠しくなる。語るからには自分も実践しないとね。みことばに変えられ続けることが、本当の成長だと思います。犬だって、訓練すればがらりと変わりますから」と、語ってくれた。

現教会犬のメイちゃんとカリンちゃん

※冒頭の写真は横山早紀子牧師と、元保護犬の愛犬メイちゃん。この時のメイちゃんはカメラに緊張してテンション低め。保護前の劣悪な環境によって3本脚となったが、横山牧師に飼われるようになった現在は元気にあちこちを跳ね回っている。
【「百万人の福音」2018年1月号より】
「百万人の福音」には、横山牧師による教会犬メイちゃんのフォトエッセーが好評連載中!(2019年4月号〜)

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